『手が届く』Insect Collectionプライシングへのこだわり

  • 設立当初は5型という非常に少ないアイテムでスタートしたInsect Collection。今では、約500型をラインアップしています。

    初回コレクションから、ロングヒットを続けているウインドブレーカーは、おかげさまでもう何度も追加生産を繰り返しています。

    裏がメッシュ素材でアウトドアにもピッタリ。小さくたたんで持ち運べるロゴ入りポーチが付いて、お値段は5,500円(税込)です。

     

    その次のシーズンに登場し、今期はカミキリムシ、セミ、タマムシの新昆虫も追加された昆虫プリントTシャツは、オーガニックコットンを10%使用したオーガビッツ素材。イラストはニュージーランド在住の人気クリエイター・クルーロウ華子さんの緻密で可愛いキャラクターを配して、お値段は2,100円(税込)です。

     

    光るホタルデザインのマスクなどは640円(税込)という価格に設定しました。

     

     

    私たちは、この金額を見て、安いと思う方、妥当と思う方、高いと思う方がいることを承知しています。

     

    アパレル業界の社会課題である「在庫ロス」をゼロに事業を進めることを目標に据えていますので、Insect Collectionは大量生産は行っていません。

    大量生産されたものに慣れた方からすると、きっとこの価格は高いと感じられると思います。

     

    一方で、百貨店さんなどからは、「芸能人がプロデュースする商品にしては安い」と言われることが多いのも事実です。

    それは目的の違いで、香川プロデューサーは利益を上げることを目的としておらず、子ども達に自然教育を行うことが目的です。

    アパレルブランドや子供服ブランドではなく、教育のブランドでありたい。

     

    高級なアパレルブランド、子供服ブランドであれば、富裕層向けに少量を販売しても目的が達成できるかもしれません。

    私たちは、「学び」を一人でも多くの子ども達に届けたいので、それでは目的が達成できません。

     

     

    ブランド自体をサステイナブルなものにするには、大量生産していないTシャツを500円や1000円で売ることはできない。

    でも、アパレルのブランドとしての利益を求めてはいないので5,000円で売らなくてもいい。

     

     

    悩みに悩んで導き出した方式は、子ども服は流通が回るギリギリの価格設定にするということです。

     

    テレビなどでInsect Collectionの洋服を見た子ども達が、パパママに「これが欲しい!」とキラキラした目で言った時や、特別な日のプレゼントなどで、『手が届く』価格帯にしたいというのが私たちの強い想いです。

     

     

    大人用の服は、数量も価格も、正直それほど重きを置いていません。
    品切れが起こって買えなくても、価格が高いと感じて購入をやめたとしても、大人の場合、成長に影響はありません。

     

    でも、子どもは違います。

    欲しいと思った物、それが社会的価値がある物で解っていたら尚更のこと、私たちのアイテムを選ぶという行為を満たせるかは、自己肯定感にまで影響すると考え、とにかく子ども服の供給は、原価率を最大限まで調整し、手が届く価格を実現する為に努力し、品切れもできる限り起こさないように生産を優先しています。

    しかし、どうしても品切れてしまうこともあります。大量生産せず需要を把握し適切に生産する。
    その難しさを日々実感していますが、諦めることなく今後も取り組んでいきたいと考えています。

     

     

    もちろん全てのご家庭において、安いと評価される価格だとは思っていません。

    それでも、子ども達の自然教育とのタッチポイントとなる為に、手が届く子どもへの贈り物でありたいのです。
    だからこそ、長く愛着を持って着ていただける品質も大切にしています。

     

    これまでの大量生産、大量廃棄の時代は終わろうとしています。
    大手のファストファッションがサステイナブル素材を使って大量に服を作っていることは、多くの人が気軽にエシカル消費を始められる素晴らしいことだと思っています。

    ただ、それが廃棄されては元も子もない。

     

    それは大量消費以外にも言えることです。

    どんなに地球に優しい素晴らしい物を作っても、高額になり顧客に受け入れられず廃棄することになれば、全くサステイナブルではありません。

     

    SDGs4は、『質の高い教育をみんなに』

    SDGs11は、『つくる責任 つかう責任』です。

     

    需要と供給のバランスを見極めながら、世界中の子ども達に質の高い教育を。

    そんな想いで、品質は高めながら、プライシングにもこだわってゆきたいと考えています。

     

    (2021/5/2 update : 文章内の商品は2021年5月の価格になっています)

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